- Amazon.co.jp ・雑誌 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 4910037790729
感想・レビュー・書評
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『ねこまたえん』とはなんて魅力的な施設でしょうか。
表紙で目配せをし合う猫〈ミケ〉と園児の少年〈だいちゃん〉。いかにも何か楽しいことを考えていそうな表情の一匹と一人が向かうのはただの幼稚園ではなく『ねこまたえん』です。遠目にも既に数匹の猫がいるのが見えますね。
『ねこまたえん』には決まった登園時間はなくて、好きな時に来て好きな時に帰ってよし。おうたの時間も気が乗らなければ歌わなくてよし。ピーマンを好き嫌いしたって怒られません。
朝、あれだけ幼稚園に行くのを嫌がって暴れていただいちゃんも『ねこまたえん』から帰る頃にはご満悦(そりゃそうだ!)。次はミケを幼稚園に連れて行く約束をしてお話はおしまい。
裏表紙には楽しそうに幼稚園に向かう一人と一匹が描かれています。
おうたを歌うのが嫌いな子を叱りつけたり脅したりして無理矢理幼稚園に連れて行って歌わせてもますます歌が嫌いになり、ひいては登園拒否に繋がってしまいます。
別に歌おうが歌わまいが長い人生の大勢には影響がないし、本作みたいにひょんなきっかけで気が変わって歌を好きになるかもしれない。ムキになってやらせる必要はありませんよ…と、どちらかと言えば大人向けのメッセージが込められているように感じた。
柄とりどりの猫たちを眺めるだけでも楽しい絵本。
2023.3.11詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良かった
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K
五歳三か月
Y
二歳11か月