私の財産告白 近代経済人文庫 [Kindle]

著者 :
制作 : 近代経済人文庫編集部 
  • 千歳出版
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感想・レビュー・書評

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  • 書かれている内容は、「天引きして貯金しましょー!そのお金で投資をしよう!」という、よくある内容ですが、それを実際に実践して、数百億円を稼いだ人なので、とても説得力がありました。
    そしてほぼ全てのお金を寄付するという考え方も著者の人生方針に一貫性があり、お金に使われない生き方を実践していてすごいと思いました。
    参考になりましたー!

  • 「金持ち父さん貧乏父さん」の日本版ということで購入したが、自分には面白が分からず。半分読んだところで積読。

  • 面白かったです。
    森林投資はさすがにかなりの元手がないと難しいかなと思いますが、それ以外は今も通じるような知恵やコツがいっぱいでした。
    前半はまさに「私の財産告白」なんですが、後半は仕事論や人生訓になってきます。それも、本多静六さんが人生で得てきた「財産」であるんだと思います。
    とにかく謙虚、清貧、努力!です。見習いたい。

  • こういう単純に真面目にコツコツやることが大事って本ひさびさに出会えました。
    自分はやりすぎかなと思いきや、この本を読んでまだまだしっかり貯めて、定年したら還元できるように、しっかりやらねばと気持ちを新たにできた。

    1/4貯金は素晴らしい。

    以下引用:
    人並外れた大財産や名誉の位置は幸福そのものではない。身のため子孫のため有害無益である
    自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。銀はどうせ銀、銀なりに暮らせばいいのであるが、さらに人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩を退いて――事実は一歩を進めて――実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきだろうではないか。
    日本の社会は、欧米に比してこの出しゃばりとおせっかいがはなはだしい。金持ちに気持ちよく金を使わせてやる雅量に乏しい。だから、なかなか有終の美を発揮する立派な金満家も出てこないのである。
    人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである。  つまりは、現在ある地位の高下によるのではなく、動きつつある方向の如何にあるのである。
    貧すれば鈍するという。これも事実である。人は貧乏してくると、啻に自分自身が苦しいのみならず、義理をかき、人情をかき、したがってまた恥をかく。俗にいう「三カク」となってくる。他人にも迷惑を及ぼし、心ならずも嘘をつくようになり、ついには世間の信用をも全く失うに至るものである。
    人間というものは、金がなくても、金ができても、得てして偏狭になりやすいものだ。大いに心すべきである。
     私は五十からの理想として、自分の確実に得られる年収を四分し、その一分で生活し、一分を貯金し、一分を交際修養に当て、残りの一分を社会有用の事業に投ずることにつとめてきたが、いわゆる私の「四分の一貯金」は、最後において「四分の一奉仕」ということに変わってきたのである。だから、私はこの「四分の一奉仕」をある程度、財産的成功を収めた人々にぜひおすすめしたいと思う。
    各種学会や社会事業の会費のごときも、たいていの会は一年分の十倍か二十倍を一時金に出せば生涯出さずに済むような仕組みになっている。
    何事に成功するにも、理性をもって感情を抑えることがきわめて重要である。しかし、場合により、理性はどこまでも枉げてはならないが、その理性をムキダシに現さないで、愛嬌というか、人情というか、ともかくそうした類の衣裳を着せて出すことが必要である。言葉をかえていえば、幾分か理性を抑えて情に負けることが大切である。
    「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)、「不景気、悲観時代には思い切った投資」(すなわち物を重しとする)
    利殖の根本をなすものは、「物と金」の適時交替の繰り返しであって、その物的投資対象には、株式、土地、山林、事業出資等を挙げ、やっぱり昔からの財産三分投資法を説いているのである。
    一度何かに失敗した人は、――あるいは反対に、ある程度の成功を収めて、その小成に安んじようとする人は、自ら求めて一種の被害妄想にかかるものが多い。
    事業家の利益というものは、ひと処から一度にたくさん取ろうとしないで、薄く、広く、安全確実に上がってくるようにしなければならぬ。
    世の中というものは、自分一人の得手勝手な行き方ではいけない。どんな些細なことでも、一応周囲の思惑を考えてみる必要がある。間違いのない、正しいと思ったことでも、世間では往々とんでもなく誤解してみる場合が多い。
    いかなる場合、いかなる職務でも、自分自身にその実力さえあれば、与えられた当然の地位は敢然と引き受けるべし
    私などはこの同和が最も不得手で、少年時代から僻み根性が強く、人を疑い、人を嫉み、人の落ち目を喜ぶような悪癖があって、我ながらあいその尽きるものがあった。
    自信をもてばもつほど不快の感は大きい。
    ちょっとした小成功を収めると、自己の力と柄をわきまえず、すぐこうした脇道に外れようとする人々を往々みかける
    平凡人はいついかなる場合も本業第一たるべき

  • 当時としては先進的か?
    ・先取り貯蓄
    ・積立投資
    ・信用取引(レバレッジ)
    のおすすめ本でした。

  • 昔の投資術や生き方で、特段学びはなかった

  • 昔の本だが、現代でも十分ためになる本。

    貯金の仕方やお金の使い方、仕事に対する意識の仕方など現代社会でも響く内容が書かれていると思う。

    少し、言い回しや文脈が難しいなと思うがそこまで気にする事ではない。

  • 参考にできるのは収入の1/4を天引き貯金することくらい。

  • ずいぶん昔の本なので、読みにくかった。

  • 今にも生きる良い本
    ・収入の4/1 貯蓄
     →難しいので、10/1
    ・人生即努力、努力即幸福
    ・雪だるまの芯を作る

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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