- Amazon.co.jp ・電子書籍 (190ページ)
感想・レビュー・書評
-
昨年かな、世の中で叩かれ続けた人に密着取材したルポ。あそこまで叩く必要はなかったのでは?と個人的には思うけど、世の中こうやって生きる術をもつ人がいるんだな、ということがうまく描かれていた。類は友を呼ぶ、朱に交われば赤くなるという言葉があるけど、お仲間を惹きつける魅力ある人物なんだろうけど、結局はお仲間に過ぎないのか。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ボクがガーシーを知ったのは、参議院議員になったのに一度も国会に参加していないことをニュースで盛んに報じていたからだ。その程度しか知らなかったが、何が問題なのか知りたいと思い手に取ってみた本。ちょうど、GWに実家に帰省するので、その間に読み終えた。
なるほど、ガーシーの何が問題で、どうして参議院議員になったかが分かった。世の中には表の社会と裏の社会があるのだと、つくづく思った。ガーシーとその周りの人たちは、お金の面では成功したかもしれないけど、日本に何らかの負い目や怨念を持っている人たちなのだ。ただ、やりすぎると国家は許さない。実際、ちょうど本を読んでいる間にガーシーのパスポートが失効し、日本からのお墨付きがない状態でドバイに滞在する事になった(不法滞在の疑い)。また、警視庁は動画投稿サイトで著名人らを繰り返し脅迫した疑いなどで逮捕状を出していて、ICPO経由で国際指名手配をしている。
ガーシーは人から頼られる人なのかもしれない。また、ビジネスでも成功できる能力がある人なんだと思う。ただ、最初のきっかけのBTS詐欺をしたことは事実だし、そのお金を返済するために暴露チャンネルを開設したことも事実。であれば、負い目があるのはどちらか? とボクは考える。ただ、著者の伊藤喜之さんがガーシーはトリックスターではないか、と言っている部分はなるほどと思う。時代の変わり目に出てくて社会の問題を掘り起こし、変化の起爆剤として動く。確かになぁ。
なお、著者の伊藤喜之さんは、イスラム学者の飯山陽さんにかなり厳しく問題を指摘されているのでメモとしての事しておく。
飯山陽さんnote:https://note.com/iiyamaakari/n/n88dfd93c6a31?from=email
飯山陽さん記事:https://www.sankei.com/article/20211219-W5TAOE57YJL73FZ2VMD23TYIJI/
伊藤喜之さんはWikipediaでも検索に引っかかるが、Wikiには「出典がまったくない」とある。自分自身でWikiを登録した可能性もあると思う。その点も差し引いて考えるべきだと思う。
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%96%9C%E4%B9%8B -
ガーシーとワケ有ってドバイにいる人々、経歴を見るだけでも面白いが、どうして、この様な人々が集まる事になったのかの日本の構造に関する掘り下げが、もう少し欲しかったです。
読んだ結果のガーシー評は小悪党かな?