- Amazon.co.jp ・電子書籍 (339ページ)
感想・レビュー・書評
-
一匹の犬を巡る短篇でいろんな人の生き方が示されている。
そして、その犬 多聞 がたどり着いた先でようやく会えた奇跡
直木賞受賞も納得の作品詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1匹の犬を中心に、人間の優しさや醜さ、脆さなど、様々な人間模様を描く。
話の筋や展開はありきたりには思えるが、丁寧な描写と作中の人間ではないキャラクター、犬の立ち位置が斬新で、心を洗ってくれるような物語。 -
この犬に関わるとみんなまもなく死んでしまう、という不幸の犬の話?でしょうか・・・
-
少年の為だけに生きた!感動で涙が止まらなかった!誰かに優しくしたくなる!!
-
短編集だと思って読み始めたらそうでもなく。テーマはそこそこ重たいけどさらっと読めてよかった。
-
岩手県➡男➡泥棒➡夫婦➡娼婦➡老人➡熊本県の少年の元へ……。最後は涙なくしては読めない物語だった(/_・、) それぞれ違った環境の人と犬が出会い、信頼関係が生まれ、そして別れ……。犬はいったい何処へ……誰を目指して歩き進めるのか……。私も犬と一緒に旅をしているような感覚で読み進めたので、喜怒哀楽が激しくなって感情が疲れてしまった
-
読みやすい文章だから普段、本を読まない人には良いと思います。
犬の形をした神様の遣いか・・・死神の話。 -
会社のSさんにお借りしたので、お盆休みの間に読もうとページを開いたら、読みやすくて一気に読んじゃいました。
馳星周さんの小説は初めてで新鮮でした。
章ごとに、1匹の旅する犬と出会う人のそれぞれのドラマが描かれていて、悲しかったり切なかったり救われる思いだったり、悲喜交々でした。最後に犬が会いたい人に会えるといいなと思いながら読み進めてました。
うーん、でも、再読はないかな。 -
まだ途中だけど、章ごとに独立して短編小説のように読めるし、読みやすい。
終わり方がうーむ、こうゆうのもありかー、と思ったら、元々は最後に収められた「少年と犬」がはじめで、回顧録のように「男と犬」と物語が続いていくと。
文藝春秋の「オール讀物」に収録された短編を1冊にまとめたもので、解説の後に其々出された年月が記載されていて納得。
ちょびっとネタバレ-----
犬の話と思っていたら、この犬が関った人間の話か。とはいえその人たちにはこの犬の影響は大きい。
苦しみや悲しみの中に生きている人たちが人生の一時期に、賢く誇り高く生きる犬に出会う事で心が少しずつ?大きく?動いていって、精一杯生きていく感じがいいな。