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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (210ページ)
感想・レビュー・書評
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人類学が何を問題にし、何と戦い、どのように応答してきたかを、平明に綴る。
いくらか淡々とし過ぎて、もう少し熱っぽく語ってくれてもいいのにと、無い物ねだりをしていたら、最終章の「現在地を見定める」でパトスに満ちた語りが披露され、深い感銘で本書を閉じることができた。
あらゆるものを相対化する視点が、つまるところ世界を変革する視座も方法も与えないまま世界を平板化して終わるのかと思いきや、この最終章でグレーバー、ラトゥール、インゴルドという3人のそれぞれの思考と実践のあり方が紹介され、読む者の心を震わせる。
この3人を続けて読みたい、と強く思わされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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