ほろよい読書 おかわり (双葉文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 一穂ミチの『ホンサイホンベー』
    父を亡くした娘彩葉と父の再婚相手ホアンの物語。
    お骨を二人で砕いていくというなかなかシュールな展開。
    父からホアンとの再婚について話があった時、彩葉は言ってはいけない言葉を投げつけてしまった。

    母の形見の香水瓶の秘密。
    思いもよらない
    衝撃的な展開。
    一穂ミチさん、おそるべし。

    一穂ミチさんの部分を再読した。

    ー ーー

    ブクログを旅していると
    青山美智子さんという名前をたくさん目にして
    どんな人なんだろうと気になっていた。

    青山美智子さんが参加している短編を選んで読んでみた。
    「きのこルクテル」
    絶品だった。下戸な私だから、余計に共感できた!
    読んでよかった。終わり方もgood!

    他の作品も秀逸。
    二つ目の「オイスターウォーズ」も
    緊迫感があっていい。
    SNSの時代にぴたり。

    こうして5つな作品を読んでみると、
    お酒も悪くない。
    昭和にタイムスリップするような
    お店を選びたい。

    • kimiさん
      昭和にタイムスリップするお店、いいですね。私もそんなノスタルジックなお店でゆったり飲んでみたいです。
      昭和にタイムスリップするお店、いいですね。私もそんなノスタルジックなお店でゆったり飲んでみたいです。
      2024/04/13
    • まいけるさん
      そうですよね。ゆっくり日本酒が飲めるような店で飲みたいです。コの字酒場でもいいですね!
      ただお酒弱いのでたくさんおつまみ食べたいです。笑
      そうですよね。ゆっくり日本酒が飲めるような店で飲みたいです。コの字酒場でもいいですね!
      ただお酒弱いのでたくさんおつまみ食べたいです。笑
      2024/04/13
  • お酒にまつわる短編5話

    青山美智子さんの「きのこルクテル」が読みたくて手に取りました。ラストが出来過ぎな感じがしますが、そこが良かったです。いつもの温かい世界観が広がっています。

    その他の作品もサクッと読めて読後感も良いです。ホンサイホンベーは少し怖かったけど。お酒が飲みたくなる一冊。初めての作家さんとの出会いもあり楽しめました。

  • お酒に纏わる短編集の第二弾。青山美智子さんの『きのこルクテル』と奥田亜希子さんの『きみはアガベ』が良かった。
    きのこルクテルは上手いこと出来過ぎじゃないかという気もしたけれど、まあそこは小説だし、面白かったから良し。呑めないのに好きな人会いたさにバーに通う主人公が健気。
    きみはアガベは恋人をつくらないと決めた彼女の決意と意志の強さが読んでいて好きだなと思った。

    あと、表紙のイラストが好きな作家さんだったのも良かった。

  • なぜ?下戸なのに読み続けるほろよいシリーズ?
    いや、下戸だからこそ覗いてみたいのだよ(笑)

    心に一物持つ男女の激しい呑み食いバトルあり、
    妖艶な女性バーテンダーと下戸青年の恋模様あり、
    気づくとほろ酔い世界にどっぷりと浸っている

    ハイ!おかわりおねが〜い!

  • 5人の作家さんによるお酒にまつわる短編集。

    青山美智子さん目当てでしたが
    どの作品も素敵な物語でした。

    「きのこルクテル/青山美智子」(ノンアル?)
    「オイスター・ウォーズ/朱野帰子」(オイスターバー)
    「ホンサイホンベー/一穂ミチ」(ジン)
    「きみはアガベ/奥田亜希子」(テキーラ)
    「タイムスリップ/西條奈加」(日本酒)

    日本酒好きなので(笑)
    タイムスリップが心に残りました。
    「かるくいっぱい」
    シュワシュワした日本酒飲みたいです。

  • お酒の力を借りて…という言葉があるけれど、お酒には不思議な魔力があると思うし、物語がある
    そう思わせてくれる作品

  • 『タイムスリップ』★★★★★

  • さまざまなお酒を味わうように
    とても楽しめた短編集。

    特に好きだったのは、
    西條奈加さんの「タイムスリップ」。
    ほどよい熱さの熱燗をいただくように
    心あたたまった。

    一穂ミチさんは、初めて読んだのだけれど、
    怪しげにして、読むほどに酔いしれるような
    読後感。

    読後は、すっきりといい気分で
    店を出るような心持ちになれた。

  • 最後の「タイムスリップ」に出てくる居酒屋『十刻』が素敵でした。
    日本酒も料理も美味しそうだし、幼馴染三人の温かい雰囲気もいい。

    青山さんの「きのこルクテル」では懐かしい人が登場。
    読んでて、今まであまり関心がなかったモクテル(ルクテル)に興味が出てきました。

    「オイスター・ウォーズ」莉愛の気持ちの変化が唐突すぎて納得できなかった。
    「ホンサイホンベー」継母と娘の、艶めかしくて刺激のある関係。
    「きみはアガペ」友情と恋愛の狭間で揺れながら、友情を取る人生があってもいいと思う。

  • オイスター・ウォーズ 本音を隠した男女のポスターバーでの飲み食い対決

    転職を話題にしながら、SNSを利用して好きな牡蛎の話題で繋がっていくという

    不思議な物語でした。

    意外と本音を隠しながら生きている達が多いと思うので、

    この作品に当てはまる人達も多いのかと想像してしまいました。

    けれど結局はSNSだけでは人は全て分からないなという感覚になりました。



    ホンサイボンバー 父の死後に継母と酌み交わしたジン

    父を想いながら娘と継母が本音を酌み交わせていったのが

    良かったのかなと思いました。

    お酒の力が時には必要という時もあるのかなと思わせる作品でした。



    きいはアガベ 少女の高潔な恋と極上テキーラ

    昔の恋人を想いながらテーキラーの想いを馳せたり、

    従妹の少女と少年の恋愛にも助言をしたりして

    切なさと情熱が混ざり合ったような物語でした。



    タイムスリップ 不思議な赤提灯のお店で味わい日本酒

    ふらりと立ち寄った赤提灯のお店は特別なお店だったというのも

    面白かったですが、日本酒の細かな知識が沢山あって吃驚しました。

    まるでタイムスリップかと思えば、実はこんなカラクリだった

    というのも面白かったです。

     

    好きだったのは青山さんの「きのこルクテル」、

    奥田さんの「きいはアガベ」、西條さんの「タイムスリップ」でした。



    今回も人気作家さんということもあって

    どの作品も味わい深く楽しんで読めました。

    初読みだった作家さんの作品もあり、

    これをきっかけに他の作品も読んでみたくなりました。

    同じテーマでアンソロジーになっていると、

    それぞれの作家さんで作風が違うのでそれを堪能できるのが良いところです。

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著者プロフィール

1970年愛知県生まれ。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国し、上京。出版社で雑誌編集者を経て、執筆活動に入る。第28回「パレットノベル大賞」佳作を受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が、第1回「宮崎本大賞」を受賞する。『お探し物は図書室まで』で2021年「本屋大賞」2位に、『赤と青とエスキース』で2022年「本屋大賞」2位に選ばれる。他の著書に、『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』『リカバリー・カバヒコ』等がある。

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