うどん陣営の受難 [Kindle]

著者 :
  • U-NEXT
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (71ページ)

感想・レビュー・書評

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  • Audibleで。ナレーションも良かったけど、書籍も読みたい。

  • U-NEXTなんて変わったとこから出てるなと思ったけど、100min.NOVELLA、ってことで100分で読める中編小説、みたいな。確かに1時間強で一気読みした。
    とある会社の、代表者を決める投票をめぐる駆け引きだのあれこれが書かれた、津村さんぽい会社小説、なのだけど、最初はなんだかファンタジーかSFか奇妙な話か、と思ってちょっと身構えた。でも、津村さんならではのユーモアある文体と、うんざりな会社あるあるで、するする読めた。おもしろかった。
    読みながら、これは会社だけの話ではなく、もっと広く現代社会の「選挙」を描いたものなのかもな、と思った。票がほしくて個人個人に利益をちらつかせてとり入ろうとしたり、ネガティブキャンペーンがあったり。デモができなくなる危機とか。
    給料が上がるとか人員削減されないとか自分に直接関係あることには興味あるけども、だれが代表者になるかはどうでもいい、むしろ投票とかそういうごたごたに巻き込まれたくない、できれば棄権しときたい、みたいな人たちはどうするのか、みたいな。
    主人公は、とくにどちらを支持するとかでもなく、ただひたすら巻き込まれず順調に仕事したいと思うだけなんだけど、PCをすぐ買い換えますよという甘言も断固として断り、とりこまれそうになっている人を助け、棄権はない、とする。こういう主人公の態度がわたし(たち)のとるべき態度なんだろうと思いつつ読んだ。あんまり希望をもつような心はずむような感じではないけれども。

  • 社内のドロドロの権力争い(?)が描かれているが、何はなくともいつでもとりあえず「うどん」。

    ところで、いったい何の業種の会社だったんだろう。

  • 倉本さんにご紹介いただいた本は...

    ▼ 『うどん陣営の受難』(U-next)
    ▼『服従』(河出文庫)
    ▼ 『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』(新評論)
    ▼ 『ディディの傘』(亜紀書房)
    ▼ 『目の眩んだ者たちの国家』(新泉社)

  • Audible

  • 津村さんの小説はいつも、「働くって悪くないな」って思わせてくれる。
    登場人物がほどよく優しいこの適温感が本当に好き。

    オーディブルで。


  • 社内の権力争いとうどん好きの話です。

  • 装画:大河紀さん
    ブックデザイン:森敬太さん(合同会社飛ぶ教室)
    発行:U-NEXT

  • 著者がたびたびテーマに選ぶ、お仕事小説に入るのかもしれないが、今回は「仕事」そのものはほとんど描かれず、いつものユーモアも少なく、社内政治の気持ち悪さしか感じられなかった。

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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