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感想・レビュー・書評
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文学ラジオ第133回紹介本https://open.spotify.com/episode/7wTcDgj2tiGN6xz91doES1?si=768667fb204b487e
ハンガンさんの他の作品を読んで、少しでも共感したり、いいと思った方は是非読んで欲しい。とても引き込まれると思う。
美しい言葉のなかに、影がある表現があるので、そういう世界観を味わいたい人も是非。
何度でも読みたくなるような言葉たちに出会えるはず。
ハン・ガンさんの言葉が迫ってくる。白いものの数々は自分たちも見ている光景であり、自分の人生、記憶にもいくつもの白いものがあるんだろうと想像した。
抽象度の高い作品なので、読む人によって思い描くイメージは異なると思う。想像力を豊かにしてくれる作品なので、読んで頭の中で作品の中の白いもの、もしくは自分の中の白いものを想像してほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まるで散文詩のようなだなと思ってた。言葉が美しい。途中の章でで主語が「彼女」に変わったりとかして違和感を持ったりしたけど、平野啓一郎の解説を読んで納得して、最初から読み直そうかとも思った。ランダムに書かれていると思ってたけど、実はかなり計算されていたとは。
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作者のあとがきにて。著者はこの本を書き得たものは、孤独と静けさ、勇気だったと書いていた。私も同じくそれを得た。そして訳者の言葉の紡ぎが美しくて、現実とは別世界の情景を思い浮かべるのも楽しかった。