星を継ぐもの 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫) [Kindle]

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  • スケールがでっかい、壮大なSFロマン。
    月面で発見された人間史以前の存在、チャーリーは何者なのか?
    1つの謎から更なる謎が倍々で増えていく宇宙ミステリー。
    あらゆる方面の科学者たちがその頭脳を合わせ謎の解明をしていく経過が楽しい。
    ただ、失礼な言い方をすると、すっごく地味。
    地味だけれど、その下に流るは大きな興奮。
    最後に明かされる答え。
    本当にロマンしかない。
    また、広げられた風呂敷が綺麗に畳まれていくのは気持ちがいい。

  • 小説的な面白さは期待していたほど面白くなかった。
    ただ、設定が秀逸。とんでもなく面白い設定を説明された感じ。それは面白かったと言うべきか、よくわからない。

  • 言わずと知れた名著、ザ・SFなJPホーガンのデビュー作(知らなかった)。
    読むのは二度目ですが、先日新版(?)が出たそうなので一気読みしました。

    やはりいいですね「月で見つかった宇宙服を着た死体は、5万年前のものだった」とか最高のプロローグですな。

    改めて読むと面白いところに気づきます。
    例えば、スノークラッシュもそうですが、この手の昔の作品が2020年代を想定して書いていると、いろいろ社会背景が違っていて「ウフフ」みたいになります(その辺で平気にタバコを吸うことなど)。
    あと、ダンチェッカーとハントが月面で「コヒーを〜」と冗談を交わすシーンなど、、なんかグッときますなー。
    そして、なんと言ってもダンチェッカーが良いんですよね、最後。

    書き方が一人称にはならないので複数男性が会話していて「彼は言った」とか言われると誰?て一瞬なって若干ストレスありますが、まぁ面白いのでOKです。

  • もし私がこの本の編集者なのであれば、表紙はゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」にしたい。

    というのも、この本の中の発見というのが、人類の前提を一変させるものだったからだ。
    月面で死後5万年が経過している死体が見つかった。冒頭に提示される大きな謎。新しい発見がある度に解釈が変わり、更に謎を呼び寄せる。外から俯瞰しているような描きぶりで、テンポよく話が進むため、冗長にならない。
    三体、とも通ずるようなスケールの大きさの中に単純明快な解が一つだけ存在している。これぞSFの金字塔!と言いたくなるような本でした。

    なお、巻頭の人物紹介はあまりあてにならない。

  • 1977年の作品で、初版は1980年というから随分昔のSF小説なのだけれど夏休みの読書にはよかった。どちらかというと推理小説とかミステリーに近い。最終的に答えが出てよかった。月が二つあったのかなと考えていたのだけれど地球(に近い惑星)がもう一つあったというオチでけっこうすっきりした。巨人のガニメアンがどっからきてどうなったのかがちょっとぼんやりしていてわからなかったけど。

  • 縦横に広いストーリーも魅力的なんだけど、個人的には宇宙船でガニメデに向かうシーンや、ガニメデから木星を仰ぐシーンがお気に入りです。こういった日常からめちゃくちゃ目線を離させるのがSFの魅力なんじゃないかと思ったりします。

    ミステリ的な要素も魅力だとは思うのですが、肝となる部分が中盤で何となく読めてしまったのが残念でした。

  • 1977年出版のSFの名作。
    月で発見された宇宙服を着た死体。調べた結果それは5万年前のものだった…。
    設定だけでワクワクですし、「三体」と同様、想像をはるかに超えて何を言ってるのかわからない面白さです!

  • どんどんと明らかになる真実。真実の積み重ねや推理、戦闘の物語り。どこまでが現実でどこからがフィクションなのか私には知識が不足していてわからないのですが、だからこそ地続きにその世界にいるような感覚。何万年もの時間の狭間を未来の地球から見下ろしている。現在と未来と空想世界が入り混じり、これはこの世のことなのかなと思ったりします。

  • 世界で認められたSF
    1977年に発売、日本では1980年に翻訳された。
    放射線を勉強しているものからすると、自分が学んでいる知識が散りばめられていて、世界に入り込みやすかった。
    壮大な研究を一緒に進めている気持ちになり、自分の仮説や思考法ががハントと近かったのが嬉しかった。
    しかしやっぱり自分の予想を超えた結末になり、爽快感と壮大さが面白い。

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