- Amazon.co.jp ・電子書籍 (229ページ)
感想・レビュー・書評
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ミッキー(三木谷さん)の狙いと行動原理は理解が進んだ。楽天モバイルそのものより、バックヤードの完全仮想化ネットワークを世界に売る。その為のバルサスボンサード、ウクライナ支援などのグローバルアピール。支える幹部メンバーが実名で描かれている点も読み応え。
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楽天三木谷社長を支える楽天の役員たちを紹介するかたちで本書は進行する。
本書のタイトルは、今の時代、ITで成功した起業家たちは現役を退いて投資家、資本家に転身しているが、三木谷社長は、起業家の第一線で活躍し続けていることから、著者が最後の海賊と名付けた。
最近の三木谷社長の挑戦といえば、楽天モバイル。成功すれば巨万の富を得るが失敗すれば会社が傾くという、まさに一か八かのプロジェクト。
三木谷社長ほどの成功をおさめながら、このような挑戦をするのは日本人ではまれ。
日本のスマホ代は高すぎるというCMで一世を風靡した楽天モバイルは、他社が楽天モバイルの料金体系に合わせるという事態をもたらした。
結果的に高すぎる日本のスマホ代を下げることに成功したわけだが、日本のメディアも世間も、誰も評価しないどころか、楽天はモバイル事業のせいで赤字続きだと叩く始末。
アメリカと違って、日本の投資家は、すぐに黒字化することを求める。忍耐がないともいえる。
楽天モバイルの業績やシステムは、国内よりむしろ国外で高い評価を得ている。
楽天が叩かれやすいのは、三木谷社長の人柄によるところも大きいが、これほどの起業家はむしろ人格がおかしい、サイコパスであることが普通。
「地方の名店をネットの力で銀座4丁目に引っ張り出す」今更ながら、このコンセプトを見事大成功させた三木谷社長は天才起業家であり、やはり海賊であると感じる。 -
【本書は、飼い慣らされた日本の経営者の中でただ一人異彩を放つ「最後の海賊」三木谷浩史とその仲間たちが繰り広げる、現代の冒険譚である】(文中より引用)
強烈な個性を放つが故に、多くの支持者を獲得するとともに強い反発も受ける楽天創業者・三木谷浩史。日本経済を見回した時に、彼こそが「最後の海賊」であると主張する著者が、そのリスクを恐れない経営姿勢を紐解いた作品です。著者は、『稲盛和夫 最後の闘い』などの大西康之。
近くで楽天と三木谷氏をつぶさに見続けてきたからこそわかる凄みを堪能することができる一冊。一般的な日本の感覚で言えば「やりすぎ」と思えることが、(欧米に留まらない)グローバルな資本主義の文脈で「あっぱれ」と認識されており、かつその認識こそが日本経済を牽引するエンジンを担ってくれているという点に底知れないアイロニーを感じました。
大西氏の著作はやっぱりハズレなし☆5つ -
2024年2月①
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楽天に迫るというより、側近の方々の紹介が多かった。読んでいて楽しかった。しかし、楽天の実態はどうなんだろうと思った。
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三木谷氏を取り巻く幹部の話をショートストーリーとしてまとめた本。
個人的にはあまり面白くなくて眠くなった。 -
この書籍は、楽天の創業者である三木谷浩史の壮絶な挑戦と経営哲学に焦点を当てた作品です。
三木谷は「価格破壊」を掲げ、携帯事業という難敵の領域に果敢に挑んでいます。
しかしこの試みは簡単なものではありませんでした。
メディアは「経営難」という言葉を連発し、業界外からは厳しい目線で見られていてNEWS PICKSの番組『緊急生配信「どうなる楽天!?」徹底分析』でも悲観論が多数です。
詳細はhttps://takamyu.com/book/%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e6%9c%ac%e3%80%8e%e6%9c%80%e5%be%8c%e3%81%ae%e6%b5%b7%e8%b3%8a-%e6%a5%bd%e5%a4%a9%e3%83%bb%e4%b8%89%e6%9c%a8%e8%b0%b7%e6%b5%a9%e5%8f%b2%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%9c%e5%ab%8c%e3%82%8f/