同じ星の下に (幻冬舎単行本) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
4.00
  • (1)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (309ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 東野圭吾さん思い出しました!
    エピローグで………………スッキリ(^^)

  • 両親から虐待されて育った少女を誘拐した謎の男性。身代金2000万を要求する営利誘拐だと警察へ犯行声明。男性は監禁下に置きながらも発熱した少女を看病し不自由のない生活や美味しい食事を提供する。クリスマスには豪華な晩餐を2人で楽しむなど奇妙な共同生活をおくる。ある時から少女はこの男が自分の本当の父親ではないかと疑い始める。男性の目的は虐待していた両親への復讐なのか?やがて明らかになる少女の誕生の秘密と誘拐犯男性との関係性と過去。シチュエーションドラマながら一気に読ませるスピーディーな展開。謎がいつ解明されるのか気になりつつも幸せな結末を望まずにはいられなかった。

  • 誘拐犯に心身を救われた少女と、少女によって十字架の背負い方を変えた医師の物語。


    沙耶が猿轡を押し込まれ、後ろ手に縛られたシーンでは「ああ、こういう展開なのか」と眉をひそめたが、読み進めていくうちに眉間の皺は消え、次第に口許が綻んでいった。

    グラタンのシーン
    「万の言葉を尽くしても言い表せないほどに、素晴らしい」
    では吹いてしまったし、その後なんだか泣きたくなった。

    2人の機知にとんだ会話が心地好く、このやりとりをいつまでも見ていたい衝動に駆られる。

    と同時にクソったれ虐待夫婦をぶん殴ってやりたい衝動にも幾度となく駆られる為、クールな相良刑事の激怒と会心の一撃には、胸のすく思いがした。

    エピローグは若干駆け足で強引な部分もあったが、納得のいくラストだった。

    嫌なニュースの多い殺伐とした世の中だからこそ、こういう読後感の作品とは、これからも積極的に出逢っていきたいと思った。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

八重野 統摩(やえの とうま)
1988年、北海道札幌市生まれの作家。立命館大学経営学部卒業後、書店員をしながら執筆。2011年第18回電撃小説大賞に作品投稿し、編集部の目にとまりデビューに繋がる。代表作に、『還りの会で言ってやる』など。

八重野統摩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×