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感想・レビュー・書評
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二人の女流作家の愛と才能、光と闇の物語。
かなり序盤でオチが読めてしまった点、御都合主義、描写が拙く感じるところが多々あって(とても美味しいパンの味を「皆がこぞって買い求めるパン」みたいな感じで表現するタイプ)興醒めしてしまい素直に読めない作品だった。これが他のテーマならまだ良かったんだろうけど小説をテーマとした作品だから納得いかなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第四楽章後の間奏(Interlude)以降は本当に一気読みでした。二人の女性作家、冴理と天音の関係性は二人の音楽家を描いた映画『アマデウス』のサリエルとモーツァルトをイメージさせるものがありました。最後まで読むと章立ての最初の後奏(Postlude)と前奏(Prelude)の構成の意味合いが感じ取れるのではないかと思いました。個人的にはあとがきの某アーティストの楽曲を聴きながら執筆したという一文に改めて作品と楽曲から感じるイメージ感がマッチする部分が感じられてさらに作品への思い入れが強くなりました♪(^_^)b
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初めての作家さん、木爾チレンさん。
読んでいてこんなにストレートに感情が伝わってくる作品は初めてだと思う。
人間の様々な感情が綴られ、そのどれも共感できる、と感じた。
作品自体は決して明るい希望に満ちあふれたものではないが、人間の闇の部分をしっかりと映し出され、時には目を背けたくなるほどの迫力があった。
最後に著者のあとがきを読んで、読書中に感じたことに合点がいった。
著者の感じる苦しみ、痛み、それが隠されることなく言葉として反映されているからなのたろうと。
これからも読みたくなる、今後のご活躍が楽しみな作家さんに出会えてとても嬉しい。 -
読みやすかった。スルスル読めた。すごい小説だ。
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24,1/15
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読みやすかった。
始終すれ違って誰かが悲しんでる本だったけど、狭い小説業界で小説家に分かりやすいタグ付けをして競わせるようなメディアとか編集者、世間を風刺した話だったのかなって思った。