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- honto ・電子書籍
- / ISBN・EAN: 9784065235348
感想・レビュー・書評
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日本の左翼思想の戦後史(本書は1945年から1960年まで)を解説した本。
暴走する資本主義により格差が拡がる中、社会主義を見直す機運が高まりつつあります。そんな今だからこそ、日本の左翼思想がどのような道を歩んだのかを振り返る必要があります。本書は日本の左翼思想とは何かを教えてくれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者名を見て敬遠するのはもったいない。
戦後の共産党と社会党がどのような組織でどんな活動していたか、新左翼がどのように生まれたか、ソ連や中国など社会主義国の動向との関連も含め、対談形式でコンパクトにまとまっている。
著者ふたりがこの本を作った動機がおもしろい。
「今後、格差が拡大していく反動として、社会主義に注目が集まる。そのときに、かつての左翼が陥った過ちを繰り返してほしくない」というものだ。佐藤優は、若いころは社会党の青年組織のメンバーで、ある意味では本書の当事者(活動時期は、本書で取り上げられた期間よりもあとだが)。そのぶん、この動機には説得力がある。
野党共闘をきっかけに共産党に注目が集まっているいまのタイミング(2021年12月)で本書を読むのは意義があることだと思われる
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