野上彰(のがみ・あきら)本名藤本登。1908年、徳島県徳島市新内町生まれ。1967年11月4日死去(享年58)。1937年に文人囲碁会を企画。1946年、終戦の混乱期に芸術前衛運動「火の会」を結成。詩、小説、童話、戯曲、訳詞、放送劇の台本、囲碁、将棋、麻雀、競馬など、多彩なジャンルで奇才ぶりを発揮。「オリンピック讃歌」の訳詞や森繁久彌の「銀座の雀」の作詞ほか音楽作品も多数手掛けた。ボブ・ディランの「風に吹かれて」を最初に訳した日本人としても知られる。主な著書は、詩集『前奏曲』(東京創元社、本書に復刻)、『幼き歌』(アポロン社)、小説『囲碁伝来記』(天元社)、『軽井沢物語』(三笠書房)、『夜の眼』(河出書房新社)、『夜の馬』(一水社)、児童書『ジル・マーチン物語』(実業之日本社)、翻訳書『小公女』(川端康成共訳/創元社)、『ラング世界童話全集』(川端康成共訳/東京創元社)。
「2019年 『前奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」