生者と死者に告ぐ (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2019年10月30日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 27

オリバー&ピアシリーズ7作。
あらすじ
散歩途中の女性が射殺される。犯人はスナイパーの腕を持つようだ。続いて女性が窓の外から、さらに若い男性は心臓を撃ち抜かれる。この男性が臓器移植を受けていたこと、それぞれの被害者の夫や娘が医療関係者であることもわかる。ほかには被害者の娘はかつて人命救助の不備を遺族に責められていたらしい。地元警察には犯人からの告発予告状も届く。一方、母親を殺害された娘は医者の父親が金庫に携帯を持ち、ある人間関係を隠していることに気づく。背後には臓器移植に際して、ドナー判定に関わる犯罪があるようだ。

相変わらず登場人物は多いけど、キャラクターの濃さとか、クセの強さが適度で読み進めやすい。ドナー判定とか、人間の尊厳とかも丁寧にかかれているし、チームも一生懸命に働く様子とか、安心して読める。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドイツの作品
感想投稿日 : 2020年12月3日
読了日 : 2020年12月3日
本棚登録日 : 2020年12月3日

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