ながい坂 (上巻) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年7月19日発売)
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本棚登録 : 816
感想 : 67
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大昔に読んだんでしょうが、毎度の如く全く記憶になく。
厚い本ですがほとんど気にならない。登場人物全員に何か陰があって人間を描いているんだなと。まぁ現実社会でもそうです、疵がない人物はいない訳でして。
でもこの作家にはそれを認めつつ前に進まないといけない、誰もが生活していかないといけない、という単純な事実に対する強い決意を感じます。
例えば太宰とかにはこの手の感触を感じず、それはあくまで個人的な志向の問題になるのでしょうけれども、当方は間違いなくこの作家の態度に寄り添いたいかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月6日
読了日 : 2021年6月6日
本棚登録日 : 2021年5月26日

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