栄花物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1972年10月3日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 23
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『樅の木は残った』と言い、どうしてそこまで体制維持に腐心するのか理解できない面は否定できないが、本当に愚劣な、もとい正確を期せば「犬」のように世に阿る人間への怒りがこの作家を支える骨の一つかと。田沼意次を軸に据えるというのは余程性根が座っていないと出来ない芸当、かつ締め方も苦渋に満ちていて、この作家はどこまでも底を見つめ続けていると思われ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年2月25日
読了日 : 2017年2月25日
本棚登録日 : 2017年2月13日

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