ルワンダ中央銀行総裁日記 (中公新書 290)

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  • 中央公論新社 (2009年11月25日発売)
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ルワンダと言えば1994年の大虐殺の衝撃が強いが、それ以前は模範生と言われる程の経済発展を遂げていた事、その発展に中央銀行総裁として派遣された著者や日産の技術者達が貢献していた事を初めて知った。

中央銀行総裁という立場からどうしても平価切り下げに向けての取り組みが中心となるが、7章で取り上げられた金融・農業・商業・流通等の振興政策についても読みごたえがあった。

それにしても怠惰な人間、特に旧宗主国であるベルギーに対して大変手厳しい。ベルギーからの抗議はなかったのかと心配をしてしまう程。
増補1中の自衛隊派遣論でも明らかだが極めて現実主義実用主義的な人だったのだと思った。

大垣書店ビブレ店にて購入。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月1日
読了日 : 2021年4月25日
本棚登録日 : 2021年5月1日

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