最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
3.20
  • (71)
  • (250)
  • (509)
  • (148)
  • (24)
本棚登録 : 3893
感想 : 361
3

(LAST LOVE より)
最後の恋。
これで最後。
それは、ラスト、という意味じゃなくて、ベスト、という意味なんだ。
今、好きなひと。
今、好きになったひと。
そのひとのことが、今まででいちばん好き。
そういう意味なんだ。


私は今、年甲斐もなく恋をしている。
いや、いくつになっても恋は恋だと思うから何ら恥じる事はないのだけれど。
今まで幾度となく恋はしてきた。
この人とずっと一緒にいたいと思ってきた。
始まりは夢中になったものだ。
だけど、これが最後の恋になればいい、だとか、最後の恋にしたい、とは思ってこなかったような気がする。
どこかで、本当にこの人でいいのかな?この人なのかな?という思いがあったような気がする。
そんな私は何度も離婚を経験して今に至っている。
そしてそんな私が今、最後の恋にしたいと強く思っている。
こんな風に思える相手と出会えて、恋をして、二人の未来を考えたりなんかして。
そりゃあ毎日が幸せいっぱい夢いっぱいなんて事はないけれど。
今まで恋をした相手とは終わってきたわけだから、〇か‪✕‬で言えば✕の、失敗だったわけだから、最後の恋ではなかった事になる。
このまま人生が終わるか、このまま今の人と一緒にいられれば、これが最後の恋になる。
先の事は誰にもわからない。
未来を心配しても今答えが出るわけではない。
だから今を積み重ねていくしかない。
そんな思いを抱えながら、この本を手に取りました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月21日
読了日 : 2021年2月22日
本棚登録日 : 2021年2月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする