書店の文庫コーナーで毎回必ず見かけ、読んでみたいと思っていた一冊。
内容の面白さで時間を忘れて読み耽ってしまうほど心を掴まれてしまった。
小説の中では、様々なものが色を伴って表現されており、それが主人公の心境の変化やものの特徴を表しているのだと感じた。
読了後に感じたことは、この世界は様々な色が混ざり合ってできているということである。
人それぞれに持っている色があり、人が人と関係を持つことでその色が交わり、新しい色になる。
主人公は家族、友達、教師、天使といった様々な色を持つ人との中で自分なりの色を作っていった。
そして、その色は何度でも塗り重ねることができるのである。
本書の帯には『高校生が選んだ読みたい文庫No.1』とあった。周りの影響で自分の色が激しく変化する高校生だからこそ選ばれたのかなと思う。
私は高校生ではないが、高校生だった者として自分の色は何色か、どんな人の色が入っているのか考えてみたくなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月19日
- 読了日 : 2022年12月19日
- 本棚登録日 : 2022年12月19日
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