コンプレックス (岩波新書 青版 808)

著者 :
  • 岩波書店 (1971年12月20日発売)
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本棚登録 : 1156
感想 : 70
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P199
人間がどうして生まれ、どうして死ぬかは、科学的に説明される。しかし、「私は一体どこからきてどこにゆくのか」という点について、こころの中に納得いく答えを得るためには、つまり、心の奥深く基礎付けるためには、神話を必要とする。
私:神話イコール物語ですね。
p183
つまり、ユダヤ人として父権の強い家庭に育ち、父親との年齢差が非常に大であったフロイトにとっては、エディプスコンプレックスが大切であり、次男として生まれ、軽いせむしであったアドラー、しかも、精神分析学会に参加した時、フロイトは既に偉大な人として頂点にあり、その下の方につかねばならなかった彼としては、劣等感コンプレックスを重要と考えたのも無理からぬことである。エバンス「ユングとの会話」
私:なるほどです。
総評
私:この本は「ユング心理学入門」を違う切り口で解説した本で、新鮮味はあまりない。河合さんの本を最初に手にする人にとっては良書と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 心理学
感想投稿日 : 2024年3月25日
読了日 : 1986年8月20日
本棚登録日 : 2020年11月11日

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