『λに歯がない
λ HAS NO TEETH』
森 博嗣 著 読了
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Gシリーズ5作目
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民間建築会社の研究所で
4人の死体が発見される
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至近距離から狙撃された
それぞれの遺体は
全ての歯が抜かれていた
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最新のセキュリティーシステムと
特殊構造の密室
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加えて
遺体から歯が抜き取られるという
異常性
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遺体のポケットから
発見された
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「λに歯がない」と
記されたカードから
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ネット上で話題になっている
カルト集団との関連性が
疑われるが…
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Gシリーズは
ギリシャ文字からきてるのは
もちろん分かるんですが
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さすがにタイトル
ふざけ過ぎでしょーと
常々感じてまして
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本作に関しては
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なるほどー
そう来るかーと
唸らされた
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作中はもちろんのコト
森ミステリーを
堪能するためには
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とにかく、固定概念を
片っ端から取っ払う必要がある
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「死」をテーマにしている
本シリーズでは
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犀川助教授による
「死」に関する考察が
非常に刺さる
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「人間は、命というものを
まるで自分の所有物で
あるかのように認識している
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自分が獲得して
自分で育て上げたものだと
錯覚している
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自分の作品だとでも
思っているようだ
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それだから
それを取り上げられるコトに
最大の恐れと恨みを
抱いているのだろう」
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「そもそも
全ては自然に発生したもの
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自分ではコントロールが難しいもの
手に入れたり
交換したりできないもの
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自分の中にあるようで
実は、自然と同じものなのだ」
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言われてみれば
至極真っ当なご意見だし
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個人的には
めちゃくちゃ納得できる
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が、しかし
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ミステリー小説で
それを言っちゃうトコ 笑
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- 感想投稿日 : 2021年10月27日
- 読了日 : 2021年10月27日
- 本棚登録日 : 2021年10月27日
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