「きれいな ひとです。」この一文から物語にすーっと入り込むようでした。矢川さんの上品な語りかける訳が物語にあっていて好きです。そしてエロール・ル・カインの絵が秀逸。曲線や色使い、ぐぅっと引き込まれます。フォックスおくさまが旦那さんを亡くし、新しいお婿さんを選びます。けれど「しっぽ九ほん ふさふささせて えんじのけがわ きてらして? それにそろいの くつしたも?―そのかただけが わたしのとのご」…なかなか条件に見合うお婿さんはやってきません…繰り返しの楽しい物語。訪れる動物たちはオオカミ、ライオン、犬と様々。ページをめくると誰がやってきたのかわかる構成になっているので少し年上の子は当てっこしながら楽しむかもしれません。待って待ってやっと現れるお婿さん。満足いく結末だと思います(パーティーには他の動物も来ていてホッ)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2012年5月29日
- 読了日 : 2012年5月29日
- 本棚登録日 : 2012年5月23日
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