ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年3月1日発売)
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 17歳で読んだとき、雷が落ちた。
 「こんな高校生活あるんだ!」地味な高校生の自分にとって。
 主人公の少年、時田秀美、母、祖父、秀美の恋人桃子、秀美の友人たちがすこぶる魅力的。17歳のとき、「秀美の母や祖父のような大人になりたい」と思ったことを今でも覚えてる。そんな大人になれたとは言いきれないが、少しは近づけたかな?と思う。
 この物語が、モヤモヤぐじゃぐじゃした10代の自分を支えてくれた。物語は救いであり希望だった。そういう人たちのために、物語は静かに存在するのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 山田詠美
感想投稿日 : 2021年3月10日
読了日 : 2021年3月10日
本棚登録日 : 2021年3月10日

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