もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店 (1963年12月20日発売)
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感想 : 269

ぼくがもりへいくと…
いろんな動物に会っていき…

児童文学者 瀬田貞二さんのよく言われる言葉『行きて帰りし物語』の古典といってよいと思う。昔話や成長物語はだいたいこの形ですね。「トムは真夜中の庭で」「精霊の守り人」など。

「白黒で地味」な印象ですが、自分、作者マリー・ホール・エッツの世界が好き。落ち着くんですよね。ざわざわしてなくて、静か。白黒(画材がコンテかな?)の画面から豊かな自然が立ち上がってくる感じがするのです。「見えないものが見えてきそう」な、感じ。

「見える世界が全てじゃない」
金子みすゞ「みえぬものでもあるんだよ みえぬけれどもあるんだよ」や
サン=テグジュペリ「ほんとうにたいせつなものは目に見えない」の言うように。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2023年3月1日
読了日 : 2023年3月1日
本棚登録日 : 2023年3月1日

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