昔から「そんなこと追求してどーする」というようなどうでもいいことに対して、探求心を発揮する人間であった。そんな、地味でマイナー志向な私にとって、待望の津村さんのエッセイは、共感するところありまくりだった。もう、可能ならば友達になりたい!!と思ってしまうほど。
全体的にしょぼいエピソード満載で、そのしょぼさが万人受けするかっつーとどうだかなぁとも思うのだが(それゆえ星4つ)私としては超ストライク。それ、私でもそんな選択するわ、私でもそんなトホホな結果になってしまうわ、のオンパレードで、読んでいて何度噴いたことか。
特に、幼い頃大好きだったけどどこか謎であった「あぶくたったにえたった」「まぶたのパチパチ」について言及してくれたことがとても嬉しい。
いわゆる「ちょっといい話」的エピソードも、津村さんの手にかかるとベタなテイストじゃなく、ユーモラスに描かれるものだから、一般的なそれよりも全然心に響く。(私にはね。)
そんな日々の地味さ、しょうもなさを存分に生かした新作、楽しみにしています♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
津村記久子
- 感想投稿日 : 2012年8月5日
- 読了日 : 2012年8月5日
- 本棚登録日 : 2012年7月21日
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