そして生活はつづく (文春文庫 ほ 17-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年1月4日発売)
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感想 : 882
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前から星野源に興味があったが、ブクログのレビューを読んでいて唐突に読みたくなり購入。とりあえず初エッセイだからということもあるが、まだSAKEROCKも星野源も知らない頃、マガジンハウスのPR誌「ウフ.」で連載していたなーと思って。内容はあまり記憶にないのだが、連載開始するなり休刊が発表されて「そんなことある!?」と思ったことだけは覚えている。
そのとき感じたトホホ感、行間から発せられまくり(笑)。くだらなく、しょうもないエピソードのオンパレードで腹抱えて笑ったが、時々深いんだよね。おじいちゃんとのエピソードはしんみりさせられた。星野源:原作の小田扉によるマンガ(これ…ほんとにあったことなの!?)、きたろうとの爆笑対談、と飽きさせない内容で、一気読みしちゃいました。下品でバカバカしいのに、何度でも読んでしまう。不思議と、クセになる。
音楽、役者、文筆家と多方面で活躍する彼だが、一つに絞れと周囲に言われたこともあったようで。「でも、もちろん役者の才能も文章の才能も特にないのはわかっていたけど、わかっているからこそやれるようになりたいし、上手くできないからこそ憧れるわけで。最初から上手くできたらそれはそれでいいのかもしれないが、やれなかったことができるようになったらそれはすごいことだし、実はそっちの方がおもしろいんじゃないかと思う。」という彼の言葉が響いたな~。おかげで、すっかり彼の虜。彼の文章、音楽、お芝居、どれが一番好きかと聞かれても、やっぱり選べない。とりあえず今後、彼の活動は可能な限り要チェック。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サブカル・エッセイ
感想投稿日 : 2015年3月24日
読了日 : 2015年3月24日
本棚登録日 : 2015年3月22日

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