ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年4月13日発売)
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同級生・チエミが失踪した。
自宅にはチエミの母が亡くなっていた。
チエミが失踪してから半年。チエミの行方を探すみずほ。チエミを知る人を訪ねて、自分が知らなかったチエミを知ることに。

チエミはなぜ失踪したのか?
チエミの母はなぜ⁇

女友達、母娘。
男同士とは違った関係性なんだろう。
常にマウンティングするような。
田舎なら特に。
東京に出て、大卒。大卒でも有名か有名じゃないか。
彼氏も同じく。
田舎なら世間体もあるんだろう。
実際、大卒のみずほ、亜里沙は、地元しか知らない政美、果歩、チエミを意識はせずとも上から見ていただろう。
必ずしがらみはあるんだろう。
なかなか本音は話せないような。

みずほとチエミ、どちらも母娘の関係は特殊だった。
虐待を受けていたみずほ。
母離れができないチエミと子離れができない母。

コーラが身体によくないからって、頭から浴びせるなんて、子供が忘れるわけはないだろう。その上、自分の価値観を押し付けるなんて。
『自爆テロ』は当然だろう。

チエミの母娘関係は近過ぎる。ひとり娘だから、そうなったのかもしれないが。『親が娘の限界を決めてしまった』のかもはしれない…
もっと子供の可能性を広げてあげるべきなんだろうが。田舎で農業という環境は親にもそれをさせなかったんだろう。
『地元で結婚して、子供を産む』が幸せみたいな。

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』、最後までわからなかった…
誕生日はダメって、言ってたのに…

『辻村深月すごろく』のつながりはわからなかった…

あと1冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月5日
読了日 : 2023年9月5日
本棚登録日 : 2023年9月5日

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