世界から猫が消えたなら (小学館文庫 か 13-1)

著者 :
  • 小学館 (2014年9月18日発売)
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[何かを得るためには、何かを失わなくてはね] 
テーマ1 「いつか死ぬ存在」余命数日という斬新な極端な設定で、自分の寿命の延命の代わりになくしていいものを考えさせる。そして、自分にとって、「猫」に代表されるものの存在の価値に気づき、ただ生きていた自分から、どう生きるかという、主体的な生き方に気づき、最後は父との関係の修復に動く。
悪魔の、「すべての人間にとって寿命は未知です」
主人公も多くの人と同じで、悪魔の出現まではこの日常が続くと思っている。わが身に即しても、危機感のない毎日を送っているなあと思う。
テーマ2 人生のたくさんの選択肢 ひとつを選ぶ事は無数のほかの可能性を捨てること。成り行きで選ぶのでなく、積極的に選べ。この点については土曜日の部分で少し触れている。主のテーマではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月26日
読了日 : 2024年2月26日
本棚登録日 : 2024年2月18日

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