安藤忠雄仕事をつくる: 私の履歴書

著者 :
  • 日経BPM(日本経済新聞出版本部) (2012年3月10日発売)
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大学に通わずに1級建築士になった安藤さんの仕事への熱意がすごいとおもった。人に言われたことを吸収し、活かす。有名な方がたくさん出てきて、全ての出会いが意味のあることだったと感じさせる。
依頼されてない仕事でも、自ら図面を描き、売り込む。今みたいにネットのない社会で学歴も資格もない状態で、それしか方法がなかったのかもしれないが、自分がフリーランスになったら、仕事は与えられるものではなく取りに行くものだと思い出したい。
書籍の中でたびたび出てくる「今の若者は」は、私は嫌いな言葉。大人たちが作った環境で子供は育つのに、まるで子どもが悪いかのように言う。
4年前に行った直島で安藤さんの公演を運良く聴くことができ、たくさん刺激をもらった。アートは私の心を豊かにしてくれて、あの時の瀬戸内国際芸術祭の思い出は一生の宝物である。直島に行く前から、安藤さんのことは名前だけは知っていたけど、実際に建築物に触れてみて更に凄さを知った。病気になってもなお、仕事を続け、もし自分が死んだとしてもスタッフの方々へ5年分の給与が支払われるシステムを作られている。公演を聞いてから、政治の世界に興味を持つきっかけをくれた。
安藤さんが願っているように、日本がより良い未来になるように、私にも何かできることはないかなと考えるようになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年1月7日
読了日 : 2023年1月7日
本棚登録日 : 2023年1月7日

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