島はぼくらと

著者 :
  • 講談社 (2013年6月5日発売)
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本棚登録 : 4972
感想 : 710
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「かがみの孤城」で辻村深月の魅力にはまり、「島」と表紙のキレイなイラストに心を惹かれて読み始めました。イラストは4人の特徴を捉えていて漫画やアニメでも観たいと思ったし、ノンフィクション?と錯覚するくらい心理描写や島の環境や問題が丁寧に描かれていてストーリーに引き込まれました。

キレイな海、空、山、温かい人々、穏やかな時間…島に抱く憧れやイメージは読んでいるとそればかりではない事にすぐに気付かされます。子供たちは本土の高校にフェリーで通い、夕方の帰りの便に合わせて部活動には参加できません。病院もない為、子育て世代お年寄り、シングルマザーには負担と不安がつきまといます。島には仕事がない、島民・子供の減少、古い因習、ドロドロした人間関係…自分の知らなかった現実を知りました。特に網元網子、村長、Iターン、テレビ出演についてはリアルさに驚きました。

衣花が村長になっていたという所だけは非現実的だけど 笑。とても温かいストーリーで涙し、冴島に行きたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月8日
読了日 : 2023年9月7日
本棚登録日 : 2023年8月31日

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コメント 2件

シマリスさんのコメント
2023/09/26

おもしろそうでした。いつか読みたいです✨

アンシロさんのコメント
2023/09/26

シマリスさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。ぜひ読んでみてください。島に行ってみたくなります!

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