京都で15年前に若い男女が殺される事件が起こり、合唱団の仲間の八木沼慎一が逮捕され死刑が確定する。元弁護士の父親は息子の冤罪を信じ、再審控訴の活動をする。そんな折り、真犯人から時効が成立したら自首すると。しかし、慎一の死刑が執行された。二転三転とどんでん返しが仕込まれ、登場人物も複雑に絡み合う。終章で持ち去られた演劇の台本が意外な事件の真相を明かし、慎一の役割と石和弁護士にしても何だったんろうと悲しかった。。冤罪と死刑の賛否を提起され、また被害者と加害者の心情が交差する重い話だった。
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- 感想投稿日 : 2021年2月3日
- 読了日 : 2021年2月3日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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