アンの愛情 赤毛のアン・シリーズ 3 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年2月26日発売)
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本棚登録 : 1484
感想 : 106
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長い物語ほど読み進めていくほどに、それぞれのキャラクターが愛しくなるものです。
一方で、可愛らしい子ども時代を経て、友情の形が変わったり、分別をそなえた大人になっていくことは、どうにも淋しかったりもします。それほどにこのシリーズの登場人物、ストーリーは魅力的だということなのでしょう。

▲「なにもかも変わってしまうのね──変わろうとしてるんだわ」ダイアナは悲しげに言った。
「あたし、ものごとが二度と元の通りにはならないという気がするのよ、アン」
「あたしたち、わかれ道にきたのじゃないかと思うわ」アンは考えこみながら言った。
「どうしてもこなければならなかったのよ、ここへ。ねえ、ダイアナ、大人になるって、あたしたちが子供のころ、いつも想像していたほどに、ほんとに素敵なことだと思って?」
「わからないわ──素敵なこともすこしはあるにはあるわね」▲

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国小説
感想投稿日 : 2014年6月12日
読了日 : 2014年6月12日
本棚登録日 : 2014年6月12日

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