歴史とは何か (岩波新書 青版 447)

  • 岩波書店 (1962年3月20日発売)
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現代史の扱いは難しい。何故なら出来事に利害や未練を有する人たちがまだいるからである。
歴史を決定論として捉える説、偶然の連鎖として捉える説がある。いずれにせよ歴史家康とは因果経過を選択し価値観に基づき体系化する。
過去に対する建設的意見を持たぬ者は、神秘主義かニヒリズムに陥いる。
進歩史観は幻想である。唯一の絶対者は変化である。優れた歴史家は狭い視野を乗り越え、未来から過去を深く洞察する。
歴史家は勝利を占めた諸力を前面に押し出し、これに敗れた諸力を背後に押し退けることによって、現存の秩序に不可避性という外観を与えるものである。

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感想投稿日 : 2023年12月18日
読了日 : 2023年7月10日
本棚登録日 : 2023年7月10日

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