優しくて料理が得意だった優子のおばあちゃんは、最近変わってしまいました。
わがままばかり言うし、両親や優子のことも「あんただれや」と言うのが
ショックで、あまり近づきたくありません。
お風呂で体を洗ってあげていても、石けんの香りが以前と違うと言って、
不機嫌になります。
おばあちゃんが気に入っている石けんは、行商のまめだのおっちゃんが
売っていた石けんで、今では売りに来ないので手に入れることができません。
なんとか手に入らないかと、優子は近所のおばあちゃんたちに聞いてみました。
すると、ほんなら堂の橙花さんのところに行けば、あるかもしれないと、
教えてくれました。
ほんなら堂とは、おかっぱ白髪頭のおばあさんが店主の、古道具屋さんです。
ほんなら堂に並べられている古道具たちは、なんだか不思議な道具ばかりで、
いえいえ、不思議なのは橙花おばあさんなのかもしれません。
橙花さんの不思議なお話が4編です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2012年12月4日
- 読了日 : 2012年12月3日
- 本棚登録日 : 2012年12月3日
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