文庫版2/4巻。
キリヒトとマツリカ。抗えない運命を互いに憂う。
伏線回収がいくつか有った。ハルカゼやキリンの立場や家系についての話や、政治における図書館の役割。先代のタイキについては、まだまだ謎が多いが、図書館の威厳そのもののような存在。
キリヒトの常人離れした身体能力。その理由を知っていた者。なかなか粋な伏線回収がある。
以下、ネタバレ有り。(備忘録)
キリヒトが図書館に置かれた本当の理由。
個人的には、ここまでキリヒトの主観で描きながら、暗殺者としての正体を伏せ続けた構成には違和感を感じる。敢えて伏せていたにせよ、急にイメージを上書きされた感が否めない。ここまでのキリヒトの主観と辻褄が合わないのでちょっと白けた…かな。
マツリカの抱くキリヒトへの感情は、哀愁にも似た未だ説明出来ないものになった。彼女は混乱している。
更に大きく物語が動き始めた二巻。
続いて三巻へ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月28日
- 読了日 : 2021年6月28日
- 本棚登録日 : 2021年6月17日
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