華麗なるギャツビー [DVD]

監督 : バズ・ラーマン 
出演 : レオナルド・ディカプリオ  トビー・マグワイア  キャリー・マリガン  ジョエル・エドガートン  アイラ・フィッシャー  ジェイソン・クラーク  エリザベス・デビッキ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
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本棚登録 : 838
感想 : 130
4

美しすぎる映像美
ファンタジーさにちょっと胸焼けしながら観た
けど
そギャツビーの恋愛については脳内お花畑な感じ、
良家の出っぽいけど庶民感覚も残るニックから見たときのギャツビーの桁外れの成金度の演出
後半のドロドロした具合とのギャップがひたすら辛い

絶対1920年代じゃないだろうって曲を流しながらガンガンに踊ってる狂乱の絢爛豪華なパーティ
絶対いつか人死ぬだろってぐらいの
荒すぎるドライブテクニック(フラグなのか?



ギャツビーがニックを気に入った理由が
まずよくわからない
狂言回しとしては無個性な方が
作者の都合上良いからなのかな?と思ってしまう

あと、昔の物語特有の
恋に落ちるプロセスがバッサリなくて
女性の美しさしか描かれない点
死ぬほどモヤる

ギャツビーは美しいから好きになったん?
デイジーはギャツビーの何を愛したん?
愛に言葉なんか要らんと言われましても
動機が描かれなさすぎて意味不明
ギャツビーは自分の完璧な理想の人生のピースとして
デイジーを手に入れようとしちゃってる感じがして
デイジーに自分の気持ち開示してなさすぎるし
デイジーのペースに合わせてないし
そりゃ苦しむわって思ってしまう
その辺トムと本質あまり変わらんくない?

そしてデイジー
貴様が本当の戦犯だ。
冒頭の「自分の子どもが女の子で良かった
バカで綺麗にそだてばいい」
みたいな。盛大なフラグでありネタバレ。
それは親や当時の社会にかけられ、また自分自身に言い聞かせている呪いでもある。
そのせいで幸せになることができない。
ずっと閉じ込められている。
自分の本当の気持ちから。真実から。

とはいえ、ギャツビーが自分を神聖視しすぎて
空白期間や今の心境の変化とかも全く慮んないところとか
デイジー自身というよりギャツビーの自己実現のために愛されてるみたいな自分勝手なところが
結局選べなかった理由なのかなあ。
直接は生まれのどうしようもない違い
(上流階級にはあのアイデンティティを汚されて激昂するみたいな感情がデイジーからは全く理解できなくて
ただの野蛮にしか映らなかったんだとしたら、やっぱり2人は根本では合わないよね)

これはグレードギャツビーの物語でもあり、
生涯幸せになれないデイジーの物語でもある。




読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月29日
読了日 : 2022年9月29日
本棚登録日 : 2022年9月17日

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