NO.6 〔ナンバーシックス〕 ♯2 (講談社文庫)

  • 講談社 (2007年2月10日発売)
3.86
  • (310)
  • (318)
  • (392)
  • (24)
  • (4)
本棚登録 : 3121
感想 : 198
4

12歳まで聖都市《NO.6》の中でも高知能の持ち主だけが住むことのできる、エリート地域でエリート教育を受けていた紫苑。
しかし、弱肉強食ですべてのものが不足している外の世界に、紫苑はそれほど拒絶感を持っていない。
それどころか、《NO.6》の世界は間違えているとすら考えている。

これはちょっと特異なことなのではないだろうか。
普通は何不自由なく過ごせるほうがありがたいと思うだろうに。

エリート時代の紫苑の友人・沙布(さふ)が治安局に強制連行される。
特権階級の座を捨てて、紫苑のもとへ行こうとした矢先に。
これはもしかして、エリート教育という名目で洗脳するとともに、洗脳しきれない有能な人材を監視しているということなのかもしれない。
だから紫苑がネズミを助けたこともすぐに当局にばれたし、沙布の思惑もバレたのでは。

紫苑は西ブロックでの世界のありようを学び、居場所を作りつつあるけれど、謎はまだまだてんこ盛り。
まだ、物語が動き出したとは言えない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月25日
読了日 : 2024年3月25日
本棚登録日 : 2024年3月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする