スカーレット・ウィザード外伝: 天使が降りた夜 (C・NovelsFantasia か 1-29)
- 中央公論新社 (2001年11月1日発売)
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本編では降ってわいたジャスミンの死を、ジャスミンの半生を通して、ケリーの決意を通して描く。
ジャスミンがなぜあれほどケリーを求めたのか。
できる男だから、だけではない過去が二人の間にあった。
そしてケリーも、ジャスミンと過去に衝撃的な出会いをしていたことを思い出す。
いつかその話をしよう。
そう思っている間にジャスミンは、黙って逝ってしまったのだ。
しかしさすが宇宙一の財閥のトップは、本人の意思とは別に、死の直前に最先端の冷凍睡眠装置に入れられる。
いつかその病気を完治できるだけ医療が進歩したら、その時は…。
ケリーはその日を夢見て、ジャスミンの血を引いたダニエルに財閥を譲るため、総帥として忙しい毎日を送る。
押し付けられた人生なんて、どんなに豪勢なものでも窮屈に決まっている(ことになっている)。
ダニエルは家を飛び出し、自分の力で生きていく。
そしてここで、このシリーズとリイ、ルウ、シエラの3人が繋がるのね。
権力があった方が確かにストーリーを動かしやすいけど、ケリーとジャスミンの二人は人物の魅力だけで十分なのにな。
ふたりの絆の深さに、ちょっとグッときました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月31日
- 読了日 : 2019年3月31日
- 本棚登録日 : 2019年3月31日
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