M/Tと森のフシギの物語はこの作品の後に続くものらしい。
長く、退屈な作品だった。
「森のフシギ」のようには入り込めなかった感あり。
でも味わいはなんとなくあるにはある。
結局視点は主人公から変わらず、書簡形式によって若干他者を匂わせるが、その相手も一度も登場しない。
結局この主人公が想像しているだけのことなのかと思うと、著者は想像している主人公を想像していることになる面白みはあるんじゃないか。
それぞれ違う時代の出来事を絵巻物のように一つの時間に閉じ込めるという小説の機能を利用して、後世にも冷凍保存しようとしたのではないかとと思う。
オシコメ、シリメ、フシギなど大江作品頻出キャラが勢揃い感がある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月28日
- 読了日 : 2023年2月28日
- 本棚登録日 : 2023年2月28日
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