【2018/09/14】トロコン
トライアンドエラーの代表作といえばソウルシリーズですが、これは歴史や無双ゲーとイメージの強いコーエーによる死にゲー。
ゲームシステムはソウルシリーズとほぼ同じですが、大きく異なる点が二つあります。
一つはマップです。ソウルシリーズはシームレスで全てのマップが繋がっているのに対し、仁王はステージ性を採用しています。つまり、仁王はホーム画面(拠点)で武器や防具、レベルなどを整えステージを選択してクリアすることになります。この点においてソウルシリーズと比べ、一つ一つのステージでマップが区切られているため、何度も「クリアした」という感覚を得られやすいゲームになっています。
二つ目は、ストーリーです。ソウルシリーズの美点は、主人公の無名性です。圧倒的世界観の中に、ただ悲壮感と哀愁を漂わせながらも、ひたすらに薪を目指す……そのなんとも言えない無言の物語が中毒的で、かつそれによってゲーム性そのものをより集中して楽しめるようになっています。しかし仁王は、そんなことは関係ありません。コーエーらしくとことんキャラクターを大プッシュして行きます。歴史人物の民衆的イメージや伝承を取り入れつつ、漫画的に親しみやすさを重視したストーリーが主となっています。
個人的には、ストーリーはどちらも好みなのですが、ゲーム性に関して仁王の方が好みでした。というのも、自分はゲーム初心者だからです。兎にも角にも、死ぬのが怖い。何度死んでもいいと言われても、亡者やら妖鬼に出会ったら逃げ腰です。しかもステージは行けどもいけども暗くて怖い。そんな緊張が延々と続くソウルシリーズと、とりあえずステージをクリアすれば鬼の呻き声の聞こえない拠点で明るいBGMでも流しながら、まったり準備を整えられる仁王……そんなの比較するまでもなく後者です。
トロフィーも比較的簡単で、何をしようか迷った時に指針となるので、そうして遊んでいたら取得することが出来ました。トロフィーのお陰で隅から隅まで遊べたような気分になれました。ゲーム初心者に優しい死にゲーです。
- 感想投稿日 : 2018年9月17日
- 読了日 : 2018年9月14日
- 本棚登録日 : 2018年4月10日
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