隣人。 38度線の北

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  • 徳間書店 (2012年12月22日発売)
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感想 : 12
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流れるプール、遊園地、宅配ピザにエステ。

このワードから日本人は北朝鮮にたどり着けない。でもどれも北朝鮮にあるものである。
隣の国なのに我々日本人は何もこの国を知らないようだ。そのことを教えてくれた著書だ。ノスタルジックな雰囲気があり、フィリピンやマレーシアの田舎を思わせる雰囲気が醸されている。もしかするとずっと人間味ある国なのかもしれない。

そういえば、3.11の際に北朝鮮は日本へ義援金を送ってくれている。この報道はほとんど国内では流れなかった。
現在も反朝感情を煽るような報道が加熱し、全くもって偏見を持たされている自分に気づく。
北朝鮮は洗脳教育がなされていると日本人は想像を働かせるが、この写真集を読んで、それは日本人自身が陥っているのではと気づかされた。
何が真実かは自ら情報を集めなくては分からない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月4日
読了日 : 2013年4月4日
本棚登録日 : 2013年4月4日

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