吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年7月30日発売)
3.57
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本棚登録 : 933
感想 : 93
5


3年振りに再読。

4つの短編から成る本書だが
(個人的に1話を除いた)3話は
万人が確実に、気分悪くなれると思う。

小説で、胸糞悪くなりたい、気分悪くなりたい、
という方にはかなりオススメ。

昆虫の出てくるシーンや、
糞尿、吐瀉物など、濃い描写が多数出てくる上に
新堂さんの手腕によって表現がリアルで厳しいので
耐性の有無はさておき、
食事の前後に読むのは控えるべきだと思う。

そして私が先程除いた1話は「まゆかの恋慕」。
私は1番好きだし1番ライトに感じたけれど
(単体で読めば、十分重いし悲惨なので
ライトなんて表現は絶対に間違っているんだけど
差し置いてあまりにも他3話が衝撃的すぎるので
比較してライトと表現させて頂く)
あれもかなり主人公にとっては理不尽で可哀想な
結末ではあるので人によってはキツいかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年2月23日
読了日 : 2021年2月23日
本棚登録日 : 2021年2月23日

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