向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年7月29日発売)
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本棚登録 : 31734
感想 : 3564
5


3年前に読んでからずっとお気に入りの作品。
感想をしっかり書きたいと思い、再読。

叙述トリック作品が紹介されるネットのページでは
必ずと言ってもいいほど名前が挙げられているが
「なるほど…」と頷けるほど
衝撃度の高いストーリーを楽しむことが出来る。

読む人によっては
「このラストは狡い!」と思うかもしれない。
それもちょっと分かる。
個人的に好きな要素は
インパクトを十分に持ちつつ、矛盾が特に無い点。
ラストの印象のためだけに
矛盾だらけで仕上げられているような話では無い。

矛盾が無い分、気持ち悪い要素は多いし
(あれもこれも本当だとしたら…という)
人によっては受け付けないかもしれないけれど、
サイコホラー好きには恐らく刺さると思う。

自分が、叙述トリックを好いている理由は
騙された感を心地よく味わえるからで、
同じ作品を3回以上読むことはあまり無いけれど
この作品は、何度も読んでいるし
読めば読むほど好きになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年1月24日
読了日 : 2021年1月24日
本棚登録日 : 2021年1月24日

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