観察力を磨く 名画読解

  • 早川書房 (2016年10月6日発売)
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本棚登録 : 984
感想 : 67
5

「知覚の技法」セミナー講師による
「観察力を磨く」ための本。
日常生活が毎日変わり映えしないなーと
感じてた時に感動した1冊。
「アートを教材にすれば、複雑な状況はもちろん、
一見すると単純だが実は深い意味を持つ場面も
分析できる。」
「大人になるということは、
複雑な世界の成り立ちに無感動になり、
斬新で、革新的で、緊急度の高いものだけに
目を奪われることでもある。」
観察力を磨くために多くの「気付き」を促し、
分かったつもりだけに
ならないよう趣向が凝らされている。
分析や伝達をテーマにしている本は多いけれど
観察がテーマの本は少ないし、押し付けがましくなく
誘導してくれるような構成に楽しんで読めた。
まさにセミナーを受講したかのよう。
アートはあくまでツールとしての位置付けだが、
この本を読んで「観察力」を意識して美術館に
行ってみたら思いのほか熱中してしまい、
気付けば3時間くらい経過していた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年7月20日
読了日 : 2019年6月26日
本棚登録日 : 2019年6月26日

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