ハンセン病患者として、櫻井哲夫として、詩人として、そして長峰利造としてのてっちゃんの生き方に迫ったノンフィクション。フォトドキュメンタリー。
てっちゃんのハンセン病に感謝するという考えは私には到底できないと思うし、この考えに行き着くまでに想像を絶する困難を乗り越えて来たのだろうと思った。
てっちゃんの活動、詩、ハンセン病患者たちが受けた苦痛、事実が写真と言葉で綴られていた。
日本人以上の苦痛を強いられた在日韓国人が収容された小鹿島の遺跡や日本のアウシュヴィッツと言われた楽泉園。パンデミック後であり、戦争をしている国があるという今こそ読むべき本だと感じた。
『おじぎ草』にはてっちゃんの生き方がありありと表れていた。
2024年 2月 現在では約810人の元患者さんが生活しているという。元患者の方の話を語り継げるよう私も会いに行きたいと強く思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月22日
- 読了日 : 2024年2月22日
- 本棚登録日 : 2024年2月22日
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