引き込まれて一気に読了。
もともと浅田さんの地下鉄に乗っては好きだったが、
こちらはファンタジー(?)要素が無い分、より入り込めた。
終盤の独白のあたりで真相が読めて、久々にゾクゾクと鳥肌が。
過去〜現在を絡めるのがほんとにうまい。
それに尽きる。
逆に過去の方々(読み終えたばかりだから敬意が抜けない)の心情が深過ぎて現在の2人がうっすく感じるけど、聞き手&繋ぎ手として必要だからなぁ。
序盤は戦時中の話が複雑に絡んで小難しく感じるかもだけど、読み進めれば、読ませる力がほんとすごいから。
どうしても比喩表現から男のロマンっぽくされそうだけど、そんな一言では終われない良さがある。
ラスト、物語の終わりで終わるとイマイチだったと思うけど、そのあとの数ページが余韻残しててよかったー。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年4月8日
- 読了日 : 2021年4月8日
- 本棚登録日 : 2021年4月8日
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