岡山女 (角川ホラー文庫 82-3)

著者 :
  • KADOKAWA (2003年7月10日発売)
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本棚登録 : 271
感想 : 27
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 妾として自分を託っていた男に日本刀で斬りつけられて左目を失い、その代わりに霊能力を得たタミエの物語を描いた短編集。


 自分の傍らにある霊を、そこに自然にいるものとして感じるタミエの感性や、タミエの生き方も霊と交わる様子はもの哀しくて淋しい。 
 タミエを始めとする登場人物はそれぞれに孤独でそれぞれに不幸せなのに、その寂寥感だけに美しく映る。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代文学
感想投稿日 : 2012年5月15日
読了日 : 2012年4月14日
本棚登録日 : 2012年4月14日

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