松本良順という幕末の御典医は新選組の中での断片的な登場とコミック「JIN~仁~」の中での一部の人格しか知らなかった。
「空の石碑」
420pという厚みのある本なのだが、本当にその人自身にたどり着けないから読み終わったあとも不完全燃焼に変わる。歴史小説は有名人においては様々な性格が僕の中に存在していて、そこからその人そのものを確立していくのだが、初めての作品であればどんな長編であってもその人に入り込むことができない。
複数の著者が描いていてくれれば面白みもますのだが、ほとんどテーマに取り上げられない人物だとなぜか妙味が薄れていく。面白みはあるのだがワクワク感はない。そんな感じに思えてしまった。もう一度読んでも同じ作者さんだと代わり映えしないと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幕末
- 感想投稿日 : 2014年10月9日
- 読了日 : 2014年10月8日
- 本棚登録日 : 2014年10月8日
みんなの感想をみる