旧ソ連からアメリカへ亡命した老ロシアマフィアからゼムに電話が入る。
「9月11日は絶対外出しないように…」
そして、あの同時多発テロが勃発する。
「9・11」を軸に繰り広げられるいくつもの重層した事件。
さまざまな陰謀と予期せぬ出来事が、物語の先行きを見失わせるように続発する。
現代世界の暗部を掘り下げつなぎ合わせて行く本編では、まだ物語は収束しない。
全体的な印象としては、やや散漫な感じがする。
登場人物の会話文も、解説的に過ぎるところがあり、イマイチのめり込めない嫌いがある。
「夜の河を渡れ」や「夜を賭けて」の頃の梁石日はどこへ行ったんだ、というのが率直な印象だ。
(下)を読み続けようか迷ってしまう。
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- 感想投稿日 : 2007年6月23日
- 本棚登録日 : 2007年6月23日
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